重曹は何の掃除にも使える万能洗剤なの？水垢にも？注意点は？

重曹はいろいろな場所の掃除に使える用途の広いものですが、
具体的にどんな汚れを落とすのに適しているのでしょうか。

重曹が何の汚れの掃除に適しているのか、
また重曹での掃除の注意点などをご紹介します。

重曹は何の掃除にも使える万能洗剤なの？

重曹はどんな汚れが落とすのに適していて、
どんな汚れが落とすのを苦手としているのでしょうか。

まず汚れについて言うと、
大きくわけて酸性のものとアルカリ性のものに分けられます。

そしてそれぞれの汚れは、
逆の作用で中和すると分解される性質があります。

重曹は弱アルカリ性ですので、酸性の汚れを落とすのに適します。

ではどんなものが酸性の汚れなのでしょうか。
一般家庭でよくある賛成の汚れの例を挙げてみます。

○油汚れ
○鍋などのコゲつき
○排水口のヌメリ
○生ごみの悪臭
○茶渋
○湯垢

これらは重曹で効果的に落とすことができます。
換気扇やガスコンロ、電子レンジなどのガンコな汚れも
落とすことができますよ。

酸性の汚れの例に挙げたものを見て、
何かお気づきになる点はないでしょうか？

そう、キッチン周りの汚れが多いんですね。

キッチン周りと言えば、
口に入る食べ物や食器などを扱う場所ですから、
身体にも安全な洗剤を使いたいものですよね。

特に赤ちゃんや小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、
洗剤選びの際にそのあたりも気になるところではないでしょうか。

そういう意味でも、
キッチン周りの掃除に一番安心して使えるのは重曹です。

お菓子作りなどにも使われるように、
重曹そのものが食べられるものなのですから、
こんなに安心して使えるものは他にないと思いますよ。

掃除とは関係ないですが、
他にも洗濯やうがいにも安心して使えます。

ちなみに酸性と逆のアルカリ性の汚れはどんなものかというと、
水垢や石鹸カス、トイレの黄ばみ（尿石）、タバコのヤニなどです。

これらの汚れを分解して落とすには、
酸性の洗剤やクエン酸、お酢などが適しています。

しかし一般的なご家庭で発生する汚れは
アルカリ性のものよりも酸性の方が多いと思います。
上記の水垢、石鹸カスなど以外はほぼ酸性の汚れです。

したがって、
重曹は一般的な家庭の大部分の汚れに効果があり、
家中で使える使用範囲がとても広い万能的な洗剤と言えますね。

重曹は弱アルカリ性で酸性の汚れに適していて、
アルカリ性の水垢などには酸性のクエン酸などが適していると
先ほど書きました。

しかし実は、
重曹でも水垢などのこびりついた汚れも落とせるんです！

その秘密は、
重曹には弱アルカリ性ということの他に、
もう一つ掃除に適する特徴があるからなんです。

その特徴とは、
水に簡単に溶けずしかも硬すぎない粒子である、
ということです。

この粒子であることから、
クレンザーのように研磨することで汚れを落とすことができるんです。

そして硬すぎない適度な硬度の粒子なので、
鏡やテフロン加工のフライパンにも傷はほとんどつきません。

お風呂場の鏡などは水垢がよくつきますが、
軽い状態のものであれば重曹をつけたスポンジや布などで
こすることで充分落とすことができます。

なかなか落ちないようであれば、
クエン酸などで水垢を分解したあとに
重曹をつけたスポンジなどでこすると効果的に落とせます。

重曹は酸性の汚れに強く、
さらにやさしい粒子で研磨する掃除方法にも使えると
覚えておいてくださいね。

ここまで書いてきたことを読むと重曹ってすごい！と感じると思いますし、
実際にとても素晴らしいものではありますが、
当然ながらいくつかの注意点もあります。

使わない方がいいものの例を挙げてみます。

○アルミ製のもの

黒ずんだり変色してしまうことがあります。

○畳、ゴザ、塗装のされていない木製のもの（柱など）

重曹と繊維に含まれるタンパク質が化学反応をおこし、
シミになったりする可能性があります。

○漆塗りや、やわらかいデリケートな塗装面

重曹はそれほど硬くない粒子とはいえ研磨しますから、
漆などデリケートなものはキズついてしまう可能性があります。

○宝石などの宝飾品

これも漆などと同じですね。
細かなキズが入ってしまう可能性があります。

上記のようなものには使わないようにしましょう。

重曹ってお菓子作りに使われたり掃除や洗濯にも使えたり、
とても不思議なものだと思いませんか？

食べられるくせに掃除でもいろんなものに使えて、
しかも合成洗剤にも負けないほど汚れも落とし、
さらにとっても身体と自然に優しい。

なんか魔法の粉のようですよね。
こんな素晴らしいものを活用しないのはもったいないです。

ぜひ重曹を生活に取り入れてみてくださいね^^