浴衣のオフシーズンの保管方法について。
浴衣は夏の間だけ着るものですから、
オフシーズンがとても長いですよね。
その間しっかり保管しておかないと、
カビが生えてしまったり、虫食いしてしまったり、
劣化してダメになってしまうこともあります。
何年も長く気持ちよく着られるように、
浴衣の保管に関する、方法やたたみ方、保管場所、
これらついてご紹介します。
浴衣のオフシーズンの保管方法は?
浴衣も和服ですし、保管するのにも着物のような特別な気遣いが
必要と思いがちですが、実は特別なことをせずともしっかりと
保管することができます。
◎浴衣の基本的な保管方法
保管の前に、まずは浴衣の汚れを落とし、よく乾燥させましょう。
汚れたままではシミになりますし、湿気ていたらカビになります。
クリーニングに出す場合の相場は目安1000円~1500円程度です。
洗濯代としては割高となりますので、よほど高価な浴衣でなければ、
割安で簡単な自宅洗いをオススメします。
自宅で洗濯する場合のやり方はこちらの記事に詳しく書いています。
↓ ↓ ↓
浴衣の自宅での洗濯方法は?シワにならない干し方は?帯はどうする?
洗った後は風通しのいい場所で陰干しし、しっかりと乾燥させることが、
いいコンディションで保管するうえでとても大切です。
クリーニングした場合は、戻ったらすぐにビニールを外して干します。
間違ってもビニールに入れたまま仕舞ってはいけません。
蒸れてカビてしまいます。
乾燥が終わったら、綺麗にたたんで箪笥(タンス)などに仕舞います。
◎糊付けはするもの?
糊付けに関しては、カビの元になると言われることもあります。
しかし、筆者の経験上もう毎年も毎年糊付けして仕舞っていますが、
一度もカビたことはありませんので、それほど気にすることは
ありません。
もし気になる方は、長期保管の前は糊付けをやめておき、
クリーニングに出す場合も糊付けをしないよう断りを入れて出し、
糊付けしたい場合は次シーズンの初めに行うようにしましょう。
◎虫干し
虫干しとは、仕舞ってある浴衣を取り出して、
広げて風通しのいい場所で干すことです。
浴衣はオフシーズンが長いですから、ずっと仕舞いっ放しにせず、
虫干しして風を通すと湿気やカビ、虫食いの防止に効果的です。
せっかくたたんで仕舞ったものなので少々面倒ではありますが、
浴衣の状態をチェックする意味合いもありますので、
保管期間中に一度は行うことをオススメします。
干す際は、和装用ハンガーか、物干し竿や突っ張り棒などに
直接袖から袖を通して肩の線がまっすぐになるようにして、
風通しのいい部屋などで日光や照明を避けて干します。
行う時機は、空気が乾燥している1月、2月が最適です。
雨の後は湿気が多いので避け、2日~3日晴天が続いた後に行い、
湿度が上がる夕方前までに取り込むようにして下さい。
浴衣のたたみ方で保管に適しているのは?
浴衣のたたみ方にはいろいろな方法がありますが、
いくつもたくさん覚える必要はありません。
長期保管に適した一般的なたたみ方は、「本だたみ」です。
具体的なたたみ方は、こちらの動画を見て下さい。
ポイントは、
○しっかりと衿を整えて左右を合わせること
○手アイロンでシワを伸ばしながらたたむこと
やってみると意外と簡単ですし、時間もかかりませんので、
動画のように綺麗にたたんで仕舞ってください。
浴衣の保管場所はどこがいい?
浴衣の収納場所でベストなのは、桐の箪笥(タンス)です。
桐箪笥は防湿性と防虫効果を兼ね備えた理想的な収納ですので、
通気性のいい畳紙(たとうがみ)に包んで桐箪笥に仕舞うのが、
和服の保管のセオリーです。
しかし今は桐箪笥が無いお家も多いですし、
仕舞う浴衣自体も棉や麻、ポリエステルなどの素材のものが多く、
それほど高価なものではないものが一般的ですよね。
ですから、よほど高価な浴衣や特殊なものの場合を除き、
普通の浴衣の保管のためだけに、わざわざ高価な桐箪笥を購入する
必要はありません。
普通の洋服ダンスでもいいですし、ホームセンターなどにある
プラスチックの衣装ケースでもまったく問題はありません。
もちろん防湿性などは桐箪笥のようにはありませんが、
その分、除湿剤と防虫剤を入れておけば大丈夫です。
クローゼットに仕舞うなら、下の方は湿気が溜まるで避け、
上の方に仕舞うようにしましょう。
まとめ
浴衣は洋服のように何度も着るものではありませんので、
大事に扱えば何年も着ることができます。
この記事でご紹介した保管方法を参考にしっかりと保管して、
来年も再来年もその先も、いい状態で着てくださいね(^^)
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