お彼岸って普通に使う言葉ですけど、
具体的な時期や意味を知っていますか?
よく聞く常識的なことでありながら、
意外とよく知らないという方も多いので、
今さら聞けないと思っている方もいますよね。
この記事では、
・お彼岸の期間はいつからいつまでなの?
・そもそもお彼岸の意味とは何なの?
・いったい何をするものなの?
これらの疑問についてご紹介しますので、
今の内に覚えておきましょう。
お彼岸の期間はいつからいつまで?
お彼岸は「春彼岸」と「秋彼岸」、年に2回あります。
具体的な期間はそれぞれ次の通りです。
春彼岸:春分の日と前後3日間(7日間)
秋彼岸:秋分の日と前後3日間(7日間)
このお彼岸の7日間の最初の日を「彼岸の入り」、
真ん中の春分の日又は秋分の日を「彼岸の中日」、
そして最後の日を「彼岸の明け」と言います。
春分の日と秋分の日は毎年必ず同じ日というわけではなく、
うるう年と同じ理由から、年によって微妙に変わります。
春分の日は3月21日あたり、
秋分の日は9月23日あたりです。
ですから、お彼岸の日程も毎年固定ではありませんが、
春分の日と秋分の日を確認すれば、お彼岸の期間がわかります。
お彼岸の意味とは何?
◎一般的に使われている「お彼岸」の意味は?
現在一般的に使われる「お彼岸」という言葉の指す意味とは、
お彼岸の期間に行ういろいろな先祖供養の習慣のことです。
もともとは平安時代に始まった仏教行事であり、
他の国には見られない日本特有の文化です。
◎お彼岸の由来は?
仏教用語の「到彼岸(とうひがん)」という言葉に由来します。
煩悩と迷いの世界である現世を「此岸(しがん)」といい、
修行を積み、悟りの世界である「彼岸」に到達するという意味です。
悟りを開くための修行を六波羅蜜といい、
6つの修行(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を1日1つ、
これを成し遂げた者は7日目に「彼岸」に至るとされていて、
お彼岸はその修行をするための期間であったのです。
◎なぜ春分の日と秋分の日なのか?
仏教では西方の彼方に極楽浄土があるとされています。
春分の日と秋分の日は太陽がほぼ真東から昇り、真西に沈むため、
仏様のいる極楽浄土と最も距離が近くなると考えられました。
したがって、その日の夕日を拝むことは、
極楽浄土や仏様になったご先祖様に向かって拝むこととされ、
功徳のあることと考えられたのです。
◎「暑さ寒さも彼岸まで」って?
ニュースや天気予報などでよく言われますね。
お彼岸は暑い夏・寒い冬の季節の変わり目ですから、
お彼岸を過ぎると過ごしやすい気候になる、という意味です。
お彼岸には何をするもの?
お寺では彼岸会(ひがんえ)の法要を行います。
各家庭では親族が集まって仏壇に手を合わせたり、
お墓参りをしたりするのが一般的です。
仏壇や仏具を掃除し、お墓も綺麗に掃除をして、
供花やお供え物をお供えし、ご先祖様を供養します。
普段はお墓に行くのがおろそかになりがちな方も、
お彼岸やお盆などの機会にお墓参りをするのは大切なことです。
もしお彼岸の期間に行くことができなくても大丈夫です。
別の機会のいつでもいいので、お墓に行って手を合わせましょう。
ご先祖様を忘れず、大切に思う気持ちが大事ということですね。
まとめ
「お彼岸」についてご紹介しましたが、
意外と知らないことが多かったのではないでしょうか。
現代は仏事や先祖供養を熱心に行うご家庭は少ないです。
お墓参りもあまり行かない方が増えています。
しかし、ご先祖様あっての自分達です。
ぜひお彼岸にはお墓参りに出かけて下さいね。
きっとご先祖様も喜んでくれますよ(^^)
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