喪中はがきには送るタイミングや内容など
気をつけるべき点があります。
喪中はがきはいつ出せばいいのかな?
どう書けばいいんだろう?
喪中はがきの疑問にお答えします。
喪中はがきはいつまでに出すもの?
喪中はがきをいつまでに出すものか?ということは、しきたり的なことであり、
100%正解というものはなく、しかし、だからこそ違う考えの方もいるという
ことを考慮して行動すべきです。
様々な考えがありますが、大別するとこの2つになります。
1)12月上旬までに届くようにする
2)新年の挨拶をする前(ようは年内)に届けばよい
しかし、年内に届けばよいという考え方は、少々古い考えと言わざるを得ず、
今現在の大半の人の常識的には12月上旬までであり、
そこには考え方の変化から生じた、現実的かつ合理的な理由があります。
今は喪中はがきを送ったら、受取った相手は年賀状を出さないようする
というのが大半の方の常識になっています。
これは今の喪中はがきには、
「喪中なので年賀状を送らないでください」といった、
相手への暗黙のお願いの意味が実質的に含まれているからです。
しかし当初の喪中はがきにはその意味はなく、
あくまでも送り手の気持ちを伝えるものだったんです。
身内を失った悲しみから新年のお祝いをする気持ちになれなくて、
「勝手ながら新年の挨拶を控えさせていただきます」という、
純粋に礼を欠くことへのお詫びを伝えるものだったんですね。
だから「年賀欠礼」や「喪中欠礼」とも言うのであり、
そこには受け手に対してのお願いの意味はなかったんです。
年始の挨拶を欠くことを事前に伝えるためのものだったので、
年を越える前までに届ければよかったわけです。
年内に届ければいいとする意見はこのことを踏襲しているので、
決して正しくないわけではありません。
しかし、喪中はがきを受け取った側も、
その方への年賀状を控えるということが世間一般的な常識となっている現在、
その考えでは少々間が悪いということになってしまいます。
このことから、
相手がまだ年賀状を用意する前に届ける必要がでてきて、
12月上旬まで届けるという考えが一般化しているわけです。
この考えは本来の意味からすると間違いであるとも言えますが、
だからといって年末ギリギリに出してしまうと、
今の常識から外れているので、逆に非常識と受け取られかねません。
もちろん、年末に不幸があったという場合にはそんなことはありませんが。
こういったしきたりは、
時間の経過とともに徐々に変わっていくことも多々あることです。
本来のやり方は本来のやり方ですが、
それが現在では非常識と受け取られるのであれば、
そこは世間一般に合わせるのも社会生活を送るうえでは大切です。
いずれにしろ、12月上旬までに届くようにしておけば、
どちらの考え方にも対応できますので、まず問題ありません。
年末に不幸があったなど間に合わない場合には、
忌明け後に松の内が明けてから寒中見舞いを送るようにしましょう。
喪中はがきの書き方や例文は?
喪中はがきの書き方や注意点、例文を紹介します。
○文章について
ほぼ定型で決まっています。
あいさつ文、誰がいつ何歳で亡くなったか、お礼の言葉、結びの挨拶
といった流れで書きます。
○故人との続柄の書き方
差出人を夫婦連名にした場合の故人との続柄は、
夫との関係を書くようにします。(例:妻の母→義母)
○故人の年齢
実年齢ではなく数え年で書きます。
○文章の注意点
・「拝啓」「敬具」などの頭語や結語は使わない
・句読点も使わない
・祝い詞は使わない(例:年賀×→年始、年頭)
○薄墨色について
不祝儀袋には薄墨色を使って書きますが、
喪中はがきの場合は必ずしも薄墨で書く必要はありません。
●例文1
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
かねてより病気療養中の(続柄)(故人名)が
○月に○歳にて永眠いたしました
これまで賜りましたご厚情に
故人になり代わりまして厚く御礼申し上げます
向寒の折柄皆様のご健勝をお祈り申し上げます
○年○月
●例文2
今年○月に(続柄)(故人名)が○歳にて永眠いたしましたので
年頭のご挨拶を失礼させていただきます
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
○年○月
●例文3
喪中につき勝手ながら新年のご挨拶は差し控えさせていただきます
ここに本年中に賜りましたご厚情を深く感謝しますと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
※ご自身だけのお知り合いなど故人を知らない方に送る場合は、
故人名などは書かずに喪中である旨だけを伝えればいいでしょう。
喪中はがきの使える無料テンプレートは?
上記で例文を紹介しましたが、
もっと簡単に作成したいとお考えの方には
テンプレートの使用をオススメします。
テンプレートを無料で配布してくれている
便利なサイトがありますのでご紹介します。
『喪中はがきAndante』
http://mochu.andanteweb.net/
『年賀状プリント決定版』
http://nenga.templatebank.com/mochu/
『無料はがき素材プリントわんパグ』
http://www.print.sakura.ne.jp/
まとめ
喪中はがきはとても大切な挨拶状です。
現在は形式的なものになりつつありますが、
一般的な常識に欠けるやり方をしてしまうと
送った相手や親族から批判的に受け取られてしまいかねません。
今後のつき合いに影響が出る場合もありますので、
この記事を参考に常識的な部分をおさえて作成してみてください。
また、出し忘れたりしないよう、
早めに準備をするようにしてくださいね。
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