節分に見かけるお飾りの柊鰯(ひいらぎいわし)。
お正月の玄関飾りなどと比べると地味だし、
見た目的にもなんとも不思議なお飾りですよね。
あれって飾り方や飾る場所などに
正式な決まりごとのようなものはあるのでしょうか?
それは、飾る意味がわかると自然とわかるものなんです。
柊鰯の飾り方や飾る場所、そして飾る意味について
ご紹介します。
節分の柊鰯の飾り方は?
節分に見かけるお飾りの柊鰯。
鰯がかわいい??
なんと表現していいかわからない不思議な飾りです。
まずこのお飾りの作り方について。
セットした状態で売られているものもありますが、
しかし後述のとおり作る過程にも意味がありますので、
とっても簡単ですしぜひ自分で作ってみましょう!
○鰯の頭
まず鰯を塩焼きにして、
身は晩御飯にでも食べちゃいましょう。
毎年節分には、
恵方巻と鰯をセットで食べるご家庭も多いようですよ。
頭は食べずに残しておけば鰯の用意は完了です。
○柊と鰯のセットの仕方
まず柊の入手方法ですが、
花屋さんや造園屋さんなどで購入できますし、
節分近くには鰯とセットで売っているスーパーも
みかけることがありますね。
鰯の頭に柊の枝を刺して固定するには、
エラ付近から目に向けて突き刺すといいですよ。
他にも両目をメザシのように刺す地方や、
エラから口に向けてというところなどいろいろです。
特にこうでないといけないという刺し方はありませんので、
実際に固定しやすいやり方でやってみてください。
固定できれば完成ですが、
半紙などの白い紙で根元を包む地方もあります。
○飾り方
飾り方としては、ひもで吊ったり括りつけたり、
花瓶に花をさすように瓶にさしたりして飾りますが、
飾る場所はどこがいいのでしょう。
それは柊鰯を飾る意味を知れば自然にわかることですので、
まずは飾ることの意味をみてみましょう。
節分に柊鰯を飾る意味は?
柊と鰯。
一見すると不思議な組み合わせと思うものですが、
いったいどんな意味があるのでしょうか。
実は「鬼除け」の意味があるのです。
・・・と言われても、
なぜ柊と鰯で鬼除けになるのか?
ますます不思議な感じがしてきませんか??
それはなぜかと言いますと、
柊も鰯も鬼が苦手とされているものだからなんです。
・・・鬼もたいしたことないのかも?^^;
まず『鰯』はとっても生臭いじゃないですか。
こういった臭いの強いものには邪気を祓う力があると
いわれているんですね。
ドラキュラがニンニクに弱いのも納得です。
また鰯を焼くときの煙にも鬼除けの意味があるんです。
だから自分で焼いて作った方がいいんですね。
そして『柊』は葉っぱがチクチクとしているので、
古くからその鋭いトゲによって邪気を払う木とされ、
別名「鬼の目突き」とも言われているのです。
別名がちょっと怖いですね^^;
ということで柊鰯には、
『鰯』の「臭い」と焼く「煙」、さらに『柊』の「トゲ」、
このトリプルアタックで『鬼除け』すなわち
鬼を家に入れず追い払うという意味があるんですね。
強くて怖い鬼を追い払う力があるという、
見た目からは想像もつかないすごいものなんですよ。
節分の柊鰯を飾る場所は?
「鬼を家に入れない」ということは、
柊鰯を飾るべき場所とは・・・?
そうなんです。もうお分かりですよね^^
柊鰯は家の入口である『玄関』に飾るものなんです。
玄関に魔除けの柊鰯を飾ることによって、
入ってこようとする鬼が逃げ出すようにとの
願いが込められていたんです。
家族の幸せを願う気持ちが感じられますよね^^
ちなみに、
鬼がお行儀よく玄関から入ってこようとしないのでは?
などと身も蓋もないことは考えないようにしましょうね^^;
まとめ
節分の『鬼』とは、
比喩として「病気」「怪我」「災害」など
全ての災いや不幸を指していたのでしょう。
昔の方々の家族の無病息災を願う気持ちが
『柊鰯』にはいっぱい詰まっているんですね。
ちなみに柊鰯を飾る期間や処分方法については、
こちらの記事で紹介しています。
ぜひ今年の節分には、
玄関に魔除けの柊鰯を飾ってみてください^^
コメント